Kako
河口
- 公開日
- 1961年7月26日
- 上映時間
- 88 分
- ジャンル
- 劇映画
- カラー
- -
- 上映フォーマット
- -
【監督】
【キャスト】
【スタッフ】
【製作会社】
松竹
【配給会社(国内)】
松竹
【解説】
井上靖の原作を権藤利英が脚色し、中村登が監督した女性編。撮影は厚田雄春が担当した。
白川李枝は、老実業家宮原の告別式に参列した。宮原は李枝を女にした男である。終戦後父が死に、養母や異母弟妹たちを養うためにと、一人で自由に暮らすために体を投げ出したのだ。3年が過ぎるころから、彼女は宮原の体に老醜を感じるようになった。宮原は思いきりよく李枝を手放した。宮原の美術顧問をしている館林が、李枝に画商になるよう勧めた。店を出す金は館林が宮原から借りてきた。店を出して半年経った。運転資金が不足した折、李枝は製薬会社の社長角井と関係をもった。それからまもなく、貿易商の三崎とも関係した。三崎にだけは、取り引きでない愛を感じた。しかし、三崎はやがて別れ話をもちだした。宮原が死んでまもなくのことである。三崎は30万円を置いて去った。今度は、館林の紹介で知った建築家司を愛するようになった。司には十年来病気に伏している妻があった。司に京都、奈良を案内してもらった。帰京後、二人の間には中国地方へ美術行脚に出ようという話がまとまった。李枝は、大阪で司の乗っている列車に乗りこむはずであった。その日、彼女は館林から意外なことを聞いた。司が病が回復した妻を連れ、アメリカの大学に招かれて近々渡米するというのである。李枝は苦しみ、遂に旅立つことを諦めた。彼女は画商として一途に生きようと考えたのだ。李枝は、とある河口に降り立った。海は汚なかったが、彼女は潮風に吹かれいつまでも佇んでいた。
【映連データベースの作品紹介ページより】
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