Honno
本能
- 公開日
- 1966年8月27日
- 上映時間
- 104 分
- ジャンル
- 劇映画
- カラー
- -
- 上映フォーマット
- -
【監督】
【キャスト】
【スタッフ】
【製作会社】
松竹
【配給会社(国内)】
松竹
【解説】
脚本・監督の新藤兼人が脚本・監督した人間ドラマ。撮影は黒田清巳が担当している。
四季の変わり目ごとに蓼科高原にある山小屋にやってくる一人の男がいた。40歳くらいで、人びとからは先生と呼ばれていた。一人住まいの先生のところへ、下の部落から食事の世話をするため、戦争未亡人で大学生の息子をもつおばさんが出入りしていた。雪どけが始まった春のある日、先生はおばさんに告白した。先生は広島の連隊にいた時、被爆し、性的機能を喪失した。しかし三ヶ月目に恢復した時の感動は、彼に人間の素晴しさを教えた。復員後結婚したが、ビキニの第五福竜丸事件の衝撃で再び不能となり、離婚したのであった。先生は高原に発散される若い男女の青春のいぶきを羨望の眼で見ていた。先生の心は凍った湖の氷面のように全く閉ざされていた。やがて高原は緑が萌える夏となった。何とか性を恢復しようと思う先生にとって、若い男女の営みはますます、先生を圧倒するのだった。ある日先生はおばさんから、村に夜ばいのあることを聞かされた。その夜先生は先生の不能を何とかなおしてやろうと思うおばさんに誘われて、夜ばい見物をした。それ以来、先生はおばさんの家へ夜ばいに通い始めおばさんを抱くのだった。めずらしく先生の顔は血色がよく生き生きしてきた。先生は夜ごと「八兵衛またきたのか」といっては先生を抱くおばさんに、激しい嫉妬の焔を燃やした。それは先生に恢復してもらいたい一心のおばさんの芝居だった・・・。
【映連データベースの作品紹介ページより】
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