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羽田澄子 (1926-)

HANEDA Sumiko

中国・大連生まれ。敗戦後に大連日本人労働組合の婦人部で活動した後に帰国。映画監督・羽仁進の助監督を経て、1957年に岩波映画で『村の婦人学級』で監督デビュー。同社で数多くのPR映画・教育映画・科学映画を手がける。その一方で、夫で映画製作者の工藤充と共に初の自主映画『薄墨の桜』(1977)を完成させヒットとなる。1981年以降は工藤が設立した自由工房を拠点に、十三代目片岡仁左衛門の最晩年の至芸をゆったりと捉えた『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』六部作(1992-94)などの話題作を次々に発表。半世紀以上に渡って、伝統芸能から女性運動や福祉行政まで幅広い対象を粘り強く記録しつづけ、作品は日本の社会や文化に対する新たな視座を提供している。2021年にはロンドン大学を軸にオンライン・シンポジウムと上映が行われたり、2022年から各地で開催されている映像展No Master Territories: Feminist Worldmaking and the Moving Imageでも取り上げられたりするなど、世界的にも注目を集め続けている。

(執筆:玉田 健太/参考文献:国立映画アーカイブ企画上映プログラム)