映画
629件該当しました。
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どん底 (1957)
- 監督
- 黒澤明
- キャスト
- 三船敏郎, 山田五十鈴, 香川京子
マクシム・ゴーリキーの同名戯曲を江戸の長屋に話を置き換えた骨太の人間ドラマ。監督・製作・脚本は黒澤明。 江戸の場末の棟割り長屋には、自堕落だがバイタリティあふれる人々が住んでいた。その中のひとり、泥棒の捨吉は大家の女房と密通を重ねていたが、本当は妹のかよに惚れていた。ある日、長…
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猫と庄造と二人のをんな (1956)
- 監督
- 豊田四郎
- キャスト
- 森繁久彌, 香川京子, 山田五十鈴
谷崎潤一郎の文学の精髄を伝える文芸巨篇。猫を異常に愛する男と、女たちの欲と嫉妬を描く。 芦屋で小さな金物屋を営む庄造は、甲斐性なしで、猫のリリーを異常なほどかわいがっていた。妻の品子はしっかり者であったが、庄造の母・おりんと合わずに追い出された。しかも、グレた現代娘の福子が、た…
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月は上りぬ(4Kデジタル復元版) (1955)
- 監督
- 田中絹代
- キャスト
- 笠智衆, 佐野周二, 山根壽子
戦争中に東京を離れて奈良に住み着いた浅井茂吉には、夫人は既にないが三人の娘がいる。夫に先立たれ実家に戻った長女の千鶴、未婚の次女の綾子、そしておてんばな三女の節子との四人暮らしだ。千鶴の亡夫の弟・昌二は失職中の身で、節子と交際している。彼らは時折集まっては謡曲を楽しむなど、和やか…
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銀座化粧 (1951)
- 監督
- 成瀬巳喜男
- キャスト
- 田中絹代, 堀雄二, 香川京子
戦後の復興最中の銀座で女給として生きる女たちを成瀬巳喜男が哀愁を込めて描いた抒情詩的作品。「女」と「母」の両面を田中絹代が見事に演じている。 昔の愛人・藤村との息子を抱え、銀座で女給をしている雪子。ある日、昔の仲間・静江から上京する資産家の息子・京助の案内を頼まれる。観測所に勤…
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ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
- 監督
- 新藤兼人
- キャスト
- 田中絹代, 京マチ子, 山田五十鈴
巨匠・溝口健二監督の作品と人間像を、スタッフや出演者などの証言で追った異色の傑作ドキュメンタリー。 世界的にその名を知られている日本映画の巨匠・溝口健二を師と仰ぎ、溝口から映画を学び、鍛えられたこともある新藤兼人は、その芸術と人間像を鮮明にするため自らインタビュアーとなって、溝…
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サンダカン八番娼館 望郷 (1974)
- 監督
- 熊井啓
- キャスト
- 栗原小巻, 田中絹代, 高橋洋子
大宅壮一ノンフィクション賞に輝いた山崎朋子の原作を、『忍ぶ川』『朝やけの詩』の熊井啓監督が映画化。“からゆきさん”と呼ばれた少女たちの残酷で数奇な運命を描く。 女性史研究家・三谷圭子(栗原小巻)は、明治時代末期から昭和初期まで南海の島々に売られていった“からゆきさん”の実態を調…
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放浪記 (1962)
- 監督
- 成瀬巳喜男
- キャスト
- 高峰秀子, 宝田明, 加東大介
ベストセラーとなり戯曲化もされた林芙美子の自伝的小説を成瀬巳喜男監督が映画化。行商人の娘として生まれたヒロイン・ふみ子が、貧困にあえぐなかでカフェの女給などをしながら詩作に励み、やがて文壇で脚光を浴びるまでを描く。成瀬作品としては『あらくれ』に次ぐ、女性の“一代記もの”であり、ふ…
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流れる (1956)
- 監督
- 成瀬巳喜男
- キャスト
- 田中絹代, 山田五十鈴, 高峰秀子
幸田文の同名小説を、『めし』『晩菊』に続いて田中澄江と井手俊郎が共同で脚本を担当し、成瀬巳喜男監督が映画化。柳橋界隈の花街を舞台に、芸者置屋で働く女中の目を通して、そこに集う女たちの悲喜劇を描く。出演は『愛染かつら』の田中絹代、『祇園の姉妹』の山田五十鈴、『浮雲』の高峰秀子、『晩…
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西鶴一代女 (1952)
- 監督
- 溝口健二
- キャスト
- 田中絹代, 山根寿子, 三船敏郎
第13回ベネチア国際映画祭で監督賞を受賞した溝口健二監督による古典文芸作品。 憎いのも男、愛しいのも男―男によって崩れ堕ちていった薄幸の女・お春(田中絹代)。凍てつくような冬の夜明け、厚化粧に身をやつした“惣嫁”と呼ばれる街娼のお春が羅漢堂に入っていく。五百羅漢の仏像に自分が関…
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宗方姉妹 (1950)
- 監督
- 小津安二郎
- キャスト
- 田中絹代, 高峰秀子, 上原謙
哀しくも美しい人間模様を小津安二郎監督が日本美を込めて描いた恋愛悲劇。小津監督が初めて松竹を離れて映画化した作品。 宗方家の姉妹、節子(田中絹代)と満里子(高峰秀子)の父・忠親(笠智衆)はガンを患い、養生生活を送っていたが、節子の夫で自堕落な日々を送る三村(山村聡)のことを案じ…
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三十三間堂 通し矢物語 (1945)
- 監督
- 成瀬巳喜男
- キャスト
- 長谷川一夫, 田中絹代, 市川扇升
命をかけて恩義に酬いる女と謎の男、武士道の心を描く成瀬巳喜男監督による時代劇。 春爛漫の京都。紀州家の家臣・和佐大八郎(市川扇升)が8000本を超える通し矢を射抜いて日本一になるかどうかで街はにぎわっていた。5年前、大八郎の父は尾州家の家臣・星野勘左衛門(河野秋武)に破れ割腹。…
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流転の王妃 (1960)
- 監督
- 田中絹代
- キャスト
- 京マチ子, 船越英二, 竜様明
女だけが知る愛のきびしさと愛の深さ!女性の原作(愛新覚羅浩)、女性の脚本(和田夏十)、女性の監督(田中絹代)、女性の主演者が全女性に贈る涙の名篇! 女性最大の栄誉と幸福を約束されて選ばれた妃の座も一朝の夢と果て、獄窓に、流浪に、捕われの旅は旅はどこまでつづく!私たち夫婦の間には…
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おとうと (1960)
- 監督
- 市川崑
- キャスト
- 岸恵子, 川口浩, 田中絹代
げんと碧郎は、時には本気で喧嘩もするが仲の良い姉弟。厳格な父と病気がちの継母は小言ばかりで、碧郎はそんな家庭の雰囲気に反発するかのように万引き騒動を起こしたり、ボートや乗馬、ビリヤードに興じて姉のげんをいつも困らせた。2年後、碧郎の身体を結核が襲う。病室に付き添い、懸命に看病する…
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噂の女 (1954)
- 監督
- 溝口健二
- キャスト
- 田中絹代, 大谷友右衛門, 久我美子
京都の色街・島原で置屋を女手一つで切り盛りしている初子。東京の音楽学校に通い婚約直前であった娘、雪子が自殺を図り、家へ戻ってくる。初子は年下の医者で思いを寄せている的場に娘を診せる。傷心の雪子であったが、いつしか親密となった的場に、母親の仕事のために自分の婚約が破棄されて自殺に及…
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山椒大夫 (1954)
- 監督
- 溝口健二
- キャスト
- 田中絹代, 花柳喜章, 香川京子
平安末期、越後を旅していた母子連れは、人買いに騙され生き別れにされた。母親と離れ離れとなった厨子王と安寿の兄妹は、丹後の豪族・山椒大夫のもとに売られてしまう。奴隷となった二人は過酷な労働を課せられながらも、母親との再会を望む日々を送る。それから十年、大きくなった二人は依然として奴…
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お遊さま (1951)
- 監督
- 溝口健二
- キャスト
- 田中絹代, 乙羽信子, 堀雄二
船場の名家の末娘・お静とのお見合いに臨んだ若き骨董商の慎之助は、お静ではなく付き添いの姉のお遊に惹かれてしまう。未亡人で一児の母であるお遊は、そんな慎之助の気持ちを知りもせず、お静に結婚を勧める。お静は慎之助がお遊に惹かれていることを知り、二人の橋渡し役になることを心誓うのだった…
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風の中の牝鶏 (1948)
- 監督
- 小津安二郎
- キャスト
- 田中絹代, 佐野周二, 笠智衆
間借り生活の時子(田中絹代)は小さい浩をかかえ、まだ復員してこない夫修一(佐野周二)の帰りを待ちわびていた。時子は頼りにしている友達秋子(三宅邦子)を時折訪ねては、一枚、二枚の着物を託し、それを同じアパートの織江(村田知栄子)に買ってもらうのだった。今日も時子は秋子を訪れた。織江…
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〈片隅〉たちと生きる 監督・片渕須直の仕事 (2019)
- 監督
- 山田礼於
- キャスト
- 片渕須直, のん, 岩井七世
アニメーション映画『この世界の片隅に』の監督・片渕須直に迫ったドキュメンタリー。3年間、100回に及ぶ密着取材を行い、片渕監督の創作の姿を記録した。 『この世界の片隅に』の公開後、全国の映画館での舞台挨拶や、映画館に足を運ぶファンたちとの交流の日々のなか行われた『この世界の(さ…
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近松物語 (1954)
- 監督
- 溝口健二
- キャスト
- 長谷川一夫, 香川京子
宮中の大経師の手代・茂兵衛は、ある誤解から氏の後妻・おさんと不義密通の汚名を着せられ、怒りを買う。ふたりは入水自殺を考えるが、いつしか愛は真実のものとなり、命懸けの逃避行を続ける。
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姿三四郎 (1943)
- 監督
- 黒澤明
- キャスト
- 大河内傳次郎, 藤田進, 河野秋武
明治十五年修道館の茶道家・矢野正五郎に心酔した姿三四郎は門下生となり頭角を現すが、慢心による思い上がりから大乱闘を起こす。この事件で師から罰を受けた三四郎は謙虚な男に生まれ変わり、武道とは暴力ではない事を悟る。そんな三四郎に修道館と対立する他流派の猛者達から、次々と挑戦状が舞い込…
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また逢う日まで (1950)
- 監督
- 今井正
- キャスト
- 久我美子, 岡田英次, 滝沢修
ロマン・ロランの小説「ピエールとリュース」をもとに、『青い山脈』の今井正がメガホンをとった日本映画史上最高の純愛映画。戦争に引き裂かれる若い男女の悲恋を描く。昭和18年、大学生の三郎と貧しい画家の螢子は、空襲警報の鳴り渡る地下鉄のホームで知りあった。二人は次第に恋心を募らせ、やが…
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血を吸う薔薇 (1974)
- 監督
- 山本迪夫
- キャスト
- 黒沢年男, 田中邦衛, 佐々木勝彦
日本随一の本格的吸血鬼映画「血を吸う」シリーズ第3弾。前作「呪いの館 血を吸う眼」でも吸血鬼を怪演した岸田森が、妻への愛を貫く吸血鬼の悲哀をも体現し、並の恐怖映画と一線を画す出来映えに大いに貢献している。八ヶ岳山麓の女子大に赴任してきた白木は、200年前の悲劇に端を発する、数々の…