映画
673件該当しました。
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新宿泥棒日記 (1969)
- 監督
- 大島渚
- キャスト
- 横尾忠則, 横山リエ, 唐十郎
本を万引きした青年・鳥男と、彼の手を掴んで社長に突き出す少女・ウメ子。1968年、アンダーグラウンド・カルチャーと政治運動が交差し、猥雑な熱気が充満する新宿を舞台に、二人の関係を寓話的に描く。大島は本作で、変わりゆく世界と人間のダイナミクスを捉えようとしたと語っている。美術家の横…
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夕陽に赤い俺の顔 (1961)
- 監督
- 篠田正浩
- キャスト
- 川津祐介, 岩下志麻, 炎加世子
8人の殺し屋が一番の腕利きを決めようとするも、彼らを凌駕するガンマニアの青年がふいに現れる。松竹からの急遽の要請に、篠田はのちに実験映画監督としても活躍する寺山修司と一週間足らずで、日活アクションをパロディに脚本を執筆。個性豊かな殺し屋たちのキャラクターやカラフルなファッションが…
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乾いた花 (1964)
- 監督
- 篠田正浩
- キャスト
- 池部良, 加賀まりこ, 藤木孝
刑務所帰りの男は花札賭場で出自不明の女に出会い、高額の賭場への紹介を依頼される。森英恵によるスタイリッシュな衣装に身を包んだ加賀まりこが、賭場でひときわ異彩を放つ。明朗喜劇の印象が強い松竹にあって、篠田正浩は闇と光の強烈なコントラストで裏社会の男女を描き、公開が延期されお蔵入りも…
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楢山節考 (1983)
- 監督
- 今村昌平
- キャスト
- 緒形拳, 坂本スミ子, あき竹城
「姥(うば)捨て」の言い伝えに基づく、深沢七郎の同名小説二度目の映画化。オール・セットで製作された木下惠介監督の1958年版とは対照的に全篇ロケーション撮影を敢行、さらに動物の生殖・捕食場面も随所に挿入し、舞台的な様式美が際立つ木下版よりも生への執着を押し出すリアリズム豊かな内容…
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にっぽん戦後史 マダムおんぼろの生活 (1970)
- 監督
- 今村昌平
- キャスト
- 赤座たみ, 赤座悦子, 赤座あけみ
横須賀にある外国人向けバー「おんぼろ」の女主人が、カメラの前で自らの来し方を語る。前作『人間蒸発』(1967)を擬似ドキュメンタリーとして製作し、その成功に手応えを感じた今村が、ニュース映画や記録映画を手がける日本映画新社の依頼によって作り上げたドキュメンタリー。マダムがさらりと…
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痴呆性老人の世界 (1985)
- 監督
- 羽田澄子
- キャスト
認知症高齢者の現実を伝えようと、羽田が発案した作品。介護施設の入所者がほかの入所者と交わりときに労りあいながら営む生活を丹念に記録している。東京の単館系映画館である岩波ホールで8週間に及ぶ大ヒットを記録し、認知症高齢者の日常とケアの問題がオープンになるきっかけとなった。羽田は本作…
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山中常盤─牛若丸と常盤御前 母と子の物語─ (2004)
- 監督
- 羽田澄子
- キャスト
- 片岡京子
17世紀前半に活躍した絵師の岩佐又兵衛が、人形浄瑠璃をもとに制作した全12巻150mの同名絵巻を映像化。絵巻を横スクロールで巧みに撮影し、牛若丸と常盤御前の母子愛と仇討の物語が、映画としてダイナミックに展開する。絵巻物を撮影するという発案から、絵巻の選定を経て完成までに37年経過…
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砂の上の植物群 (1964)
- 監督
- 中平康
- キャスト
- 仲谷昇, 稲野和子, 西尾三枝子
化粧品のセールスマンをしている男性がふと出会った女子高校生から姉を誘惑してほしいと頼まれる。戦後の文学に新風を吹き込み「第三の新人」と呼ばれた吉行淳之介の代表作を映画化。性的快楽に溺れていく男女の物語が、乾いたモノクロ映像、パウル・クレーの色彩豊かな抽象画、バッハの官能的な旋律と…
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狂った果実 (1956)
- 監督
- 中平康
- キャスト
- 石原裕次郎, 津川雅彦, 北原三枝
湘南の別荘でひと夏を送る兄弟が愛と欲望に絡め取られ破滅へ向かってゆく。「太陽族」と呼ばれる若者の生き方を大胆な編集と斬新な映像感覚で描き、次世代の登場を鮮烈に印象づけた中平の代表作。興行的にも成功をおさめ、石原裕次郎をスターダムに押し上げる一方、日活の製作路線にも転換をもたらした…
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青空娘 (1957)
- 監督
- 増村保造
- キャスト
- 若尾文子, 川崎敬三, 菅原謙二
とにかく明るい増村の初期作品。主人公の小野有子が危篤の祖母に存在を知らされた実の母親を捜し求める物語でありながら、澄みきった青空のもとに展開される本作には全く湿り気がない。有子が継母の家で卓球に興じる場面は、すばやい編集を得意とした増村の長所が活かされている。哲学書を携行する魚屋…
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江分利満氏の優雅な生活 (1963)
- 監督
- 岡本喜八
- キャスト
- 小林桂樹, 新珠三千代, 矢内茂
どこにでもいる平凡な男性を意味する名前の主人公・江分利満が酒の席で編集者に小説を書く約束してしまい、その半生を振り返って作品に仕上げるまでがコミカルに描かれる。戦後日本社会の倦怠と均質さが表現される一方で、江分利が文学賞を受賞した後の祝賀会でアジア・太平洋戦争を遂行した政治家に対…
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暗黒街の対決 (1960)
- 監督
- 岡本喜八
- キャスト
- 三船敏郎, 鶴田浩二, 司葉子
三船敏郎と鶴田浩二を主演とする東宝の『暗黒街』(山本嘉次郎監督、1956)と『暗黒街の顔役』(岡本喜八監督、1959)に続く和製ギャング映画シリーズの3作目。汚職で左遷された刑事とギャングを引退した酒場の経営者が奇妙な友情を育むブロマンス的な要素や、時折はさまれるミュージカル的な…
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殺しの烙印 (1967)
- 監督
- 鈴木清順
- キャスト
- 宍戸錠, 真理アンヌ, 南原宏治
日本映画史に残る怪作。当時日活で量産されたアクション映画の意匠を顛倒させ、映画表現の限界に臨む。ランクを競うプロの殺し屋たち。ナンバー3の花田は、謎の美女からの依頼を失敗し組織に追われてしまう。さらにナンバー1からも挑まれ、争いは混乱してゆく。というあらすじだが、本篇は極めて自由…
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河内カルメン (1966)
- 監督
- 鈴木清順
- キャスト
- 野川由美子, 和田浩治, 川地民夫
観客を楽しませるという純粋な娯楽精神に満ちた一作。貧しい家庭に生まれた豊満な肉体の持ち主露子は、工場の跡取り息子、彰に恋をする。だが地元に嫌気が差した彼女は、街へ出て夜の世界を渡り歩く。迫る周囲の人々をあしらっていると、露子の前に落ちぶれた彰が現れる。誰にも縛られない溌溂たるヒロ…
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座頭市物語 (1962)
- 監督
- 三隅研次
- キャスト
- 勝新太郎, 天知茂, 万里昌代
世界中の大衆文化に影響を与えた人気シリーズ「座頭市」全26作の第一作。目の見えぬ居合の達人・座頭市は、うらぶれた日々を送るなか、肺病みの浪人・平手造酒に出会い、深い友情が芽生えてゆく。しかし、やくざ社会の論理によって、市は彼と敵対せねばならなくなる。全篇を覆う寂寞たる雰囲気が、従…
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貸間あり (1959)
- 監督
- 川島雄三
- キャスト
- フランキー堺, 淡島千景, 桂小金治
大阪のアパート屋敷を舞台に奇妙な住人たちの騒動がスピーディーなテンポで展開される。原作者の井伏鱒二を怒らせたといわれる異色作だが、川島にとっては汚さの中から生きることの悲しさを浮かび上がらせようと「悲鳴」をあげたと語る思い入れの一作。「出来損ないのゲテモノ」と自分を恥じ、ついに逃…
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しとやかな獣 (1962)
- 監督
- 川島雄三
- キャスト
- 若尾文子, 伊藤雄之助, 山岡久乃
表面はしとやかだが尋常ではないモラルの持ち主である四人家族の騙し合いが、団地一室のワンセット撮影で独創的な室内劇として展開される。キネマ旬報脚本賞を受賞した新藤兼人のオリジナルシナリオをもとに、川島が空間的な造形力を遺憾なく発揮し、多彩なカメラアングルで日常の生活空間を欲望がうご…
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ビルマの竪琴 総集篇 (1956)
- 監督
- 市川崑
- キャスト
- 三國連太郎, 安井昌二, 三橋達也
戦争末期のビルマの戦線。敗戦を否定して戦い続けようとする部隊を説得に行った水島は、傷ついた身をビルマの僧侶に救われ、戦没者たちを弔うために異郷の地に留まることを決心する。終戦直後に発表された竹山道雄の児童文学に独自の解釈を加え、才気を抑えた正攻法な演出で戦争の悲惨さを詩情豊かに描…
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二十四の瞳 (1954)
- 監督
- 木下惠介
- キャスト
- 高峰秀子, 月丘夢路, 田村高広
瀬戸内海の小豆島に赴任してきた若い先生と12人の教え子との心の触れ合いを戦争という時の推移のうちに描き出す。ジャン・ルノワールの『河』(1951)に感銘を受けた木下は、それまでの自身の演出技法を意識的に遠ざけ、小豆島の変わらない美しい自然に対比させながら戦争の悲劇性を浮かび上がら…
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惜春鳥 (1959)
- 監督
- 木下惠介
- キャスト
- 津川雅彦, 山本豊三, 川津祐介
幼い頃に友情を誓い合った5人の青年。早春の会津若松で再会した彼らは互いの気持ちの食い違いに動揺する。木下の指導のもとで才能を開花させた「木下学校」の若手俳優陣が勢揃いした青春映画。白虎隊の哀史を重ね合わせながら、歳月の流れに敗れ、若き日の純粋さに別れを告げる青年たちの心の機微を繊…
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裸の島 (1960)
- 監督
- 新藤兼人
- キャスト
- 乙羽信子, 殿山泰司, 田中伸二
人間と自然の格闘を詩情豊かに描く、新藤の有名作。孤島に住む中年夫婦と幼い兄弟の家族は、日々、痩せた土地を耕し、舟で水を汲みに行き、急斜面を登って運ぶ。しかし、貧しい生活の中、長男が急病に罹る。登場人物は限られ台詞も殆ど排された野心的な作品だが、力強い映像と音響はかえって感動を招き…